小さい頃は同じくらいの背丈だった友達が小学生になり先に大きくなると、我が子の成長が気になり始めます。歯の生え変わりと身長は著しく個人差があらわれるため、早くから身長が伸びるお子さんと、後から伸びるお子さんとに大きくわかれます。
小学生 の 身長 は、深刻な心配には及ばないかもしれません。
心配不要。小学生の身長は個人差が大きいです
小学生の身長は個人差が顕著にあらわれます
新生児の身長は45センチから53センチと、身長に開きがあってもわずか数センチですので気になりません。しかしながら幼稚園や保育園など、比較対象が沢山いる場で過ごすようになると、我が子が大きいのか小さいのか、少し気になり始めます。
小学生になると、だいたいどのクラスにも一人や二人は身長の飛び抜けて高い子がいて、学年が違うのではないかと思うような大きな子がいるものです。同じように、どのクラスにも身長が低く体重もそれほどなく、就学前のままの大きさの子もいるのです。
小学生の身長は個人差がとても大きいです。成長が早く訪れる子の場合は、早く背が高くなり、思春期も早く訪れ、そして身長が止まるのも早いかもしれません。その逆もしかりです。
成長ホルモン分泌開始時期が人によってまったく違うため、同じ年齢で比較する必要はあまりないといえます。
成長曲線で確認ができます
心配ないと他人から言われても、当事者である親は心配事が消えるわけではありません。それならば成長曲線で毎学期の身体測定結果を書き記してみることをおすすめします。
男子と女子のそれぞれの成長曲線表が母子手帳にありますので、身長を時系列に折れ線グラフ化します。成長曲線とは、一般的な身長線と、成長の早い子とそうでない子の範囲が広く設定されています。
どちらにせよ、成長曲線の範囲内に収まっていれば、重要な疾患を疑う必要はないと考えて問題ありません。年齢が小さなうちは成長曲線に乗って推移していなくとも、小学生に入ってから成長曲線内に収まるということもしばしばあります。
成長曲線の確認で気をつけるべき点
成長曲線の最下ラインは「−2SD」といい、このラインが気をつけるべき見極め線となります。−2SDをいつまでも超えられない場合は、体に何らかの疾患が疑われます。逆に平均身長は下回り続けていても、−2SDを超えているようであれば、正常の範囲内といえます。
身長が−2SDを下回っている場合は、同じ学年の子と比べれば見た目がかなり小さいはずです。この場合、低身長症という疾患の恐れがありますので、治療有無ではなく、原因を特定するためにまずは大きな病院で精密検査を受けることをおすすめします。
もしくは市区町村の保健所や学校担当医に相談してみてください。クリニックの小児科医であれば、低身長症に詳しい総合病院や専門医をご存知かもしれませんので、紹介状を作成してもらうこともできるはずです。
身長を伸ばせない原因は検査でわかります
成長を伸ばすホルモンの分泌量や染色体や内臓などの異常、骨の異常など、いくつかに原因を想定し精密検査が行われます。少なくとも思春期が終わってしまうと、どんな人でも成長は止まってしまうので身長は伸びません。
思春期が終わる前までには原因が特定でき、治療が開始されている状況が望ましいです。治療が始まると、思春期が終わるまでは通院するかもしれませんので、むしろ成長を医療がサポートしてくれると考え、前向きに治療に臨んでください。
低身長症の場合は助成があります
背が低い原因が特定できたら、疾病によっては全国に助成制度があります。必ず医療機関からお話がありますので、自分で調べるというよりは、医師の診断書を伴い、病院の指示通りに役所へ書類を提出することで助成が得られます。
助成審査により対象に決定すれば、医療費は条件により免除されますので、高額すぎて治療ができないということはありません。
2,000人に1人の割合で低身長症が発症するというデータが発表されていますので、日本にはかなりの数の治療者がいると考えられます。
ホルモン分泌異常による治療であれば毎日注射を打つことになりますが、家で親が対応可能なボールペンのような注射ですので、親子で頑張って治療を継続してください。
まとめ
心配不要。小学生の身長は個人差が大きいです
小学生の身長は個人差が顕著にあらわれます
成長曲線で確認ができます
成長曲線の確認で気をつけるべき点
身長を伸ばせない原因は検査でわかります
低身長症の場合は助成があります