卒業式 の 答辞 において、「どう言えばいいのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。しかし構成を決めてしまえば、あとは肉付けするだけで完成してしまうのです。
その際のテクニックも理解することで、感動的な答辞を完成させることができることでしょう。
卒業式の答辞に悩んだら|構成とテクニック
送辞と答辞の違い|答辞はいつ行うのか
送辞は在校生から卒業生に対して送る「別れの言葉」です。(送別の言葉とも呼ばれる)一方で答辞は、在校生からの送辞に対して卒業生が「お礼の言葉」として答える言葉です。補足として、卒業式に参列した来賓のあいさつは「祝辞」と呼ばれています。
また「答辞はいつ行うの?」と、疑問に思う方も少なくないようです。先述したように答辞は、在校生からの送辞に対してお礼として答える言葉です。
また卒業式に参列した来賓の祝辞のあとに行います。そのため答辞は、卒業式の後半で行うことになるでしょう。
答辞の構成とテクニック
答辞の一般的な構成は以下のようになっています。(上から順番です)
- 冒頭(あいさつ)
- 卒業式に参列している方へのお礼
- 学校生活の思い出
- お世話になった方への感謝
- 母校発展への願い、卒業後の決意
上記の構成にエピソードを肉付けすることにより、スムーズに答辞を完成させることができます。
なお、答辞を話すからには「感動的にしたい」と思う方も多いのではないでしょうか。答辞を感動的に伝えるためのテクニックは以下の3つです。
時候(じこう)のあいさつで、聞き手に「校内の風景が伝わる言葉」を入れる
冒頭に時候のあいさつを入れることが一般的です。しかし単に季節や気候にふれるだけでは、「可もなく不可もなし」つまり「ありきたりすぎる」といえます。そこで時候のあいさつに、聞き手に校内の風景が伝わる言葉を選びましょう。
校内の風景が伝わる言葉の例として、「校庭の桜の蕾」や「雲梯に寄り添うように立つ桜」「校庭の脇に流れる小川」など、聞き手がイメージしやすい言葉を選んでください。
答辞は1分半~2分を目安に
どれだけ答辞が感動的な内容であっても、あまりに長いようであれば、聞き手にとって退屈な答辞に変わってしまうことは否定できません。
しかし逆に短すぎてもそっけなく感じてしまうのです。したがって答辞は、1分半~2分を目安にすることが望ましいといえるでしょう。
生徒や参列者が共感するエピソードを入れる
個人的なエピソードは生徒や参列者にとって伝わりにくい場合が多いため、皆で過ごしたエピソードを入れるべきです。
そうすることにより他の生徒や参列者に伝わりやすく、共感もえられる答辞にすることが可能となります。
体言止めを使いすぎない(語尾を名詞で止める)
体言止めは文章を盛り上げる際、非常に有効です。そしてテンポよく読みやすいため、多用してしまうケースが目立ちます。
しかし使いすぎると相手に稚拙(ちせつ)な印象をあたえてしまいます。場合によっては自己陶酔(ナルシスト)と思われてしまうケースも否定できません。
したがって体言止めは「最も伝えたいところ」「最も盛り上げたいところ」で使うことが望ましいといえます。
書き方のコツと注意すべき点
答辞は「思い出の共有」「感謝を伝える」ことがメインなのです。そのため、時事の話題を強調することはさけるべきです。時事の話題を入れる際は、要所に少し入れる程度にとどめましょう。
具体的には以下の言葉を答辞に盛り込みましょう。
- 学校内の思い出が深かったエピソード
- 教師や学校生活を共に過ごした生徒達、保護者に対する感謝の言葉
答辞は「わかりやすい文章」が好まれる傾向が強いようです。また学業にしっかり取り組んでいたことを示すため、「ことわざ」などを盛り込むのもよいでしょう。
重要なポイントは「自分が感じたことを素直な気持ちで伝える」ことです。感情がともなわない言葉は聞き手に伝わりません。
前の項で説明した「テクニック」と「注意すべき点」を十分に理解し、「自分の感情に素直な気持ち」で答辞を完成させましょう。
まとめ
卒業式の答辞に悩んだら|構成とテクニック
送辞と答辞の違い|答辞はいつ行うのか
答辞の構成とテクニック
書き方のコツと注意すべき点