春は別れと出会いの季節と言われています。頭では分かっていても、同じ時を過ごした仲間と別れるのはつらく寂しいものがあります。そんな気持ちを代弁するかのような卒業シーズンにふさわしい歌が多くあります。小中学校で歌われる人気の 卒業式 の 歌 をご紹介します。
小中学校で歌われる卒業式の歌はコレ!
昔から歌い継がれている、親子で歌える卒業式の歌
「蛍の光」は、元々スコットランドで伝わってきたメロディーに歌詞がつけられたものです。友達との別れを歌う内容なので、卒業式にふさわしい曲です。
「仰げば尊し」は保護者はもちろん、先生も卒業の際に歌ったことがあるのではないでしょうか。なんと、100年以上も前に作られた楽曲で、明治時代に日本語の歌詞がつけられ唱歌として歌われるようになったという、伝統のある歌です。
時代の移り変わりとともに歌われる機会が減ってきたようですが、恩師への感謝や勉強に励んだ日々を思い起こすことができる卒業にピッタリの歌となっています。
みんなで合唱するのにピッタリの卒業式ソング
「巣立ちの歌」は、タイトル通り新しい世界に向かって羽ばたき巣立っていく子どもたちの心情が歌詞に盛り込まれています。思い出を大切に胸にしまいながら、新しい世界に向かっていく決意を新たにすることができる卒業ソングです。
「旅立ちの日に」は、作られたのが1991年と比較的新しい歌です。ですが、当時の埼玉県秩父市立森中学校の校長が作詞・音楽教諭が作曲を担当して教職員が卒業生へのサプライズとして歌ったことが話題になり、全国的に有名になり卒業式に歌われるようになりました。
卒業を迎えた子ども達、それを見守る保護者や教職員の思いがたくさん込められている歌です。
有名アーティストが手がけた卒業にピッタリの楽曲
伝統的に歌い継がれる歌や合唱にピッタリの曲もたくさんありますが、近年はアーティスト達が発表した楽曲を卒業式に歌うことも多くあります。
別れと出会いをテーマにした歌は、多くの人の共感を得て歌謡曲としてではなく卒業式にふさわしい歌として教科書などにも載せられるようになりました。
有名なアーティストによる卒業ソングの第一号とも言えるのは「贈る言葉」ではないでしょうか。作詞を行った武田鉄矢が主演したドラマ「3年B組金八先生」の第1作目の主題歌として1979年に発表されましたが、時を経た今でも多くの人に歌い継がれている曲になりました。
2008年の「NHK全国学校音楽コンクール」の中学生の部・課題曲として作られたのが、「手紙~拝啓十五の君へ~」です。作詞・作曲を手がけたのはアンジェラ・アキです。
彼女が実際に15歳の時に書いた手紙を30歳の時に読み返したという実体験から生まれたのがこの曲です。多感な年頃の複雑な心境を上手に歌い込んでおり、当事者の中学卒業生も共感できる部分が多いのですが、同じような経験をしてきた大人達にも共感され歌い継がれています。
「YELL(エール)」は、いきものがかりのメンバーによって2009年に作られました。この曲は、「NHK全国学校音楽コンクール」の課題曲としても選ばれています。卒業後にみんながバラバラになってしまうことへの不安を消してくれ、新たな世界へ一歩踏み出す勇気をくれる内容になっています。
上記以外にも、岡村孝子の「夢をあきらめないで」やKiroroの「未来へ」、荒井由実の「卒業写真」、中島みゆきの「時代」、森山直太朗の「さくら」、レミオロメンの「3月9日」、ゆずの「友旅立ちの時」など、友達や恩師との別れを惜しみつつ新たな世界へ夢を持って進んでいくことを歌っている歌がたくさんあります。
卒業という人生の一つの区切りで仲間と声を合わせて歌う卒業ソングは、一人一人の胸に深く刻まれて、いつの時にも良い思い出となってよみがえることでしょう。
まとめ
小中学校で歌われる卒業式の歌はコレ!
昔から歌い継がれている、親子で歌える卒業式の歌
みんなで合唱するのにピッタリの卒業式ソング
有名アーティストが手がけた卒業にピッタリの楽曲