赤ちゃんは生まれてから母乳とミルクだけを飲んで成長してきましたが、生後5~6ヶ月頃から離乳食が始まり、生後1歳頃には1日3回食まで食べられるようになります。
この時期になると母乳やミルクからの栄養がメインではなく、食べ物から十分な栄養を吸収できるようになりますが いつ までに 卒乳 をしなければならないのでしょうか。
今回は母乳を卒業することについて詳しくご紹介していきます。
卒乳はいつすれば良いのでしょうか
卒乳とは赤ちゃんが自然におっぱいを離れていくことです
卒乳とは赤ちゃん自身が母乳を必要となくなったと判断し、自然におっぱいを離れていくことを言います。母親の意思で母乳をあげなくなる断乳とは意味が違います。
卒乳のメリットとして赤ちゃんの負担が少ないことがあげられます。
お母さんとしては急に母乳を離れてしまうのは少し寂しいかもしれませんが、赤ちゃんが母乳を離れるタイミングとしてベストと言えます。
しかし、卒乳は予測できません。断乳のようにこの日から母乳を飲まないようにするといった計画ができません。
そのため、1歳前に卒乳する子や1歳半過ぎまで卒乳しない子とバラつきが出てきます。
卒乳は焦らないでじっくり待ちましょう
卒乳が早い子と遅い子は個人差があります。断乳に比べて卒乳は期間が長期になることが多いです。
そのため、なかなか卒乳が上手くいかずに精神的に辛くなってしまったりとお母さんの負担が大きくなります。
断乳とは違い、卒乳は赤ちゃんがおっぱいをいらないと思わない限り達成はできません。赤ちゃんのペースに合わせて卒乳する時を待ちましょう。
おっぱいを求める時はお腹が空いているとき以外にも、眠たい時やさみしい時などがあげられます。
赤ちゃんとしっかりコミュニケーションを取っていくことで赤ちゃんがおっぱいを忘れてしまうこともあります。
卒乳は思い詰めずに、寛大な気持ちで待ってあげましょう。
お出かけしたり、お友達と遊んだりすると赤ちゃんもお母さんも気が紛れますので、上手に気分転換しながら卒乳に向けて過ごしましょう。
卒乳はいつまでにしなくてはならないという基準がありません
多くの赤ちゃんは1歳前後で卒乳する子が多いです。WHOでは2歳前後までにおっぱいを飲むことを推奨しています。
日本の厚生労働省では離乳食完了期である生後12ヶ月~18ヶ月でおっぱいを離れることを推奨しています。
あくまでも卒乳時期の目安をガイドラインで記載しているもののため、あまり捉われないようにしましょう。卒乳に向けて、赤ちゃんに「おっぱいとはバイバイだよ」と教えてあげたりすると、すんなり受け入れる赤ちゃんもいるようです。
1歳過ぎたら卒乳を言い聞かせてあげるコミュニケーションを取ってあげると良いでしょう。
もちろん、すぐに卒乳を受け入れられずにおっぱいを求めてくる赤ちゃんも多くいます。その時はまだその子の卒乳時期ではないと思いましょう。
卒乳が遅いことのメリット・デメリット
卒乳が遅い子は2歳過ぎまでおっぱいを飲んでいる子もいます。卒乳が遅いことで良いことはお母さんとのスキンシップの時間が長いことです。
また、母乳を長期で飲んでいる子は感染症予防や免疫力の向上効果があると言われています。
さらに一生涯で母乳の総摂取量が多いほど、小児白血病や耳の感染症、下痢、呼吸器感染症、肥満や低体重のリスクが減ると言われています。
しかし、卒乳が遅いことで悪いこともあります。授乳時間を作らなくてならいことや赤ちゃんが虫歯のリスクが高くなることです。
母乳が虫歯と直接的な関係があるのではなく、甘いものを長い間口にいれて吸っていることが虫歯になりやすい環境を作っていることが理由です。
特に口の中の唾液が少ない夜中に授乳を続けることで虫歯の菌が増えてしまい、虫歯になってしまう子がいます。
歯が生え揃うのが早い子は虫歯になる確率も高くなりますので、注意が必要と言えます。
まとめ
卒乳はいつすれば良いのでしょうか
卒乳とは赤ちゃんが自然におっぱいを離れていくことです
卒乳は焦らないでじっくり待ちましょう
卒乳はいつまでにしなくてはならないという基準はありません
卒乳が遅いことのメリット・デメリット