母乳育児には必ず赤ちゃんがおっぱいを卒業する日がやってきます。母乳を与えなくなったあとのおっぱいのケアはどのようにすべきなのか?不安に思っているお母さんも多いのではないでしょうか。
卒乳 後のおっぱいの ケア について考えてみましょう。
乳腺炎にならないためにする卒乳後のおっぱいケア
自然に卒乳した場合はケアの必要もない場合が多い
おっぱいケアを考えると、卒乳のやり方によって違いがあることが分かります。母乳を意識的にやめてしまう、いわゆる断乳によって母乳をやめた場合はきちんとしたケアをする必要があります。
母乳をやめた後のケアをしておかないと乳腺炎になる危険やたまった母乳が詰まってしまい、次の出産の際に母乳が出にくくなるなどのトラブルを起こすことがあります。
赤ちゃんが自然に飲む回数を減らすまで待つ卒乳を行った場合は、おっぱいの張りを感じることが少なく、おっぱいも自然に授乳前に戻ってしまう場合が多いようです。
卒乳のやり方によってケアの必要性が違ってくることを卒乳前に知っておきましょう。
断乳後はおっぱいが張ることを覚悟
授乳中は、おっぱいの張りを感じるころに自然と赤ちゃんがおっぱいを求めるので、つらく感じなかったことでも、断乳後は、おっぱいがいくら張っても赤ちゃんに母乳を与えることができなくなります。したがっておっぱいの張りに耐えなくてはいけません。
おっぱいが張るたびに母乳を絞り出してしまうと、体は母乳をつくることをやめてくれません。赤ちゃんがおっぱいを飲むことがなくなったと体に知らせるために、つらくても母乳を絞りすぎるのはさらにつらくなりますので気をつけましょう。
しかし母乳を溜めた状態を続けることは乳腺炎の危険にもつながりますので、適度に母乳を絞り出す必要があります。
断乳前、赤ちゃんに頻繁に母乳を与えていた場合は、搾乳を1日1回から数回に減らします。その間隔を徐々に2日に1回、3日に1回と減らして行きます。そうすることで、少しずつおっぱいの張りも減ってくるでしょう。
おっぱいの張りがどうしてもつらい場合
搾乳するととても楽になります。しかし搾乳を我慢しないことには、母乳の分泌を抑えることができません。おっぱいが張っている状態はとてもつらいものですので、少しでも張りをなくすよう対策をしましょう。
おっぱいが張る場合は冷やすことで楽になる場合があります。体を温めることで母乳の分泌をうながす作用がありますので、逆に冷やすことで分泌をおさえることができます。タオルに氷などを包んでおっぱいを冷やしましょう。冷やすことでおっぱいの張りが楽になります。
乳腺炎を防ぐために
卒乳後にこわいのは乳腺炎です。乳腺炎とは乳腺に詰まってしまった母乳により、乳腺が炎症を起こしてしまう症状をいいます。赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなったあとは、そういった詰まりが起こりやすくなりますので注意が必要です。
乳腺炎の症状は「おっぱいがカチカチになり痛みを伴う」「赤く腫れている」「熱が出る」などがあります。腕が上にあがらなくなるほどの痛みがでたりもしますので、気になる症状がある場合はすぐに病院などでみてもらいましょう。
乳腺炎を予防するためには、食事内容にも気をつけるようにします。母乳の流れを悪くするような食事である、脂肪分が多い食事や糖分などは取りすぎないようにしましょう。
自己ケアに不安がある場合は専門家に相談
乳腺炎を起こす起こさないは、体質により違いがあります。乳腺炎の経験がある方や自分でケアする自信がない方は、ぜひ医療機関などの専門施設で卒乳の相談をすることをおすすめします。
卒乳でそういった施設に行くことをためらう方もいるかもしれませんが、産婦人科や助産院などでは母乳ケアを行っている施設もありますので、お住いの地域で探してみましょう。
近くにそういった施設がない場合でも、自治体などでは出産後のケアを行っている助産師の紹介をしてもらえますので、相談してみると安心です。
まとめ
乳腺炎にならないためにする卒乳後のおっぱいケア
自然に卒乳した場合はケアの必要もない場合が多い
断乳後はおっぱいが張ることを覚悟
おっぱいの張りがどうしてもつらい場合
乳腺炎を防ぐために
自己ケアに不安がある場合は専門家に相談