はじめての赤ちゃんをもつママにとって卒乳時期の見極めは非常に難しいものです。ママとしてはできれば母乳・ミルクを欲しがっている限り授乳をやめることは可哀想な気がしてなかなか卒乳の決断ができないママたちも多いと思います。
今回は 卒乳 時期 の見極めなどを紹介します。
赤ちゃんにもストレスフリーな卒乳方法と時期は?(前編)
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母乳のメリットとは?
卒乳時期を検討するうえでためらいがあるという理由の中に母乳に含まれる栄養素のことも含まれると思います。数十年前までは赤ちゃんにとって母乳が最も栄養のあるものとして、粉ミルクは使わず母乳だけを飲ませる方法である完全母乳の育児方法が良いとされていました。
近年でも母乳が出にくいママがお姑さんから「できる限り粉ミルクははやめて、母乳だけにした方が良いわよ」といった言葉をいわれて頭を悩ませているママも少なくないかもしれません。確かに出産直後に生まれたばかりの赤ちゃんに飲ませる初めての母乳いわゆる初乳はとても栄養豊富です。
産後すぐから1週間程度出ている初乳はその後出る母乳と比べて濃厚でとろみのある状態で、生まれてすぐの免疫力が低い赤ちゃんにとって約半年程度効果が続くと言われている免疫力を高める抗体成分が非常に豊富に含まれています。
その後の母乳にも同じ成分が含まれていますが、初乳と比べると含有量は少なくなります。また初乳にはラクトフェリンと呼ばれるウィルスから体を守ってくれる栄養素が豊富に含まれていますが、こちらもその後の母乳への含有量は初乳の約3分の1程度になってしまいます。
そのためユニセフやWHO(世界保健機構)では「分娩後30分から1時間以内に初乳をあげるようにすること」という指導をあげています。母乳にも赤ちゃんにとって重要な栄養素が含まれています。母乳には粉ミルクと比べるとアレルギーの心配が少ないというメリットがあります。
初乳にも含まれるIgAと呼ばれる呼吸器官や消化器官の粘膜の免疫を高める抗体が含まれているためウィルスの増殖を防いでくれます。
その他にもビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、乳糖が含まれていて、離乳食を開始するまでの赤ちゃんにとってはとてもバランスよく栄養が取れる食事となります。そしてなによりもママとたくさんスキンシップを取ることができるとても大切な方法なのです。
一般的な卒乳時期とは?
ママサイドでの卒乳を考える時期としては、次の子の妊娠を計画している、乳腺炎などオッパイの問題などが大きいと思います。それ以外にオッパイの様子や母乳の出に次のような変化がみえてきたら卒乳を考える時期です。
オッパイが張らなくなっている、赤ちゃんが長い時間オッパイをくわえている(くわえているだけで出ていない可能性大)、赤ちゃんの体重が増えない、授乳したのに欲しがって泣くなどの様子がみられたら母乳の出が乏しくなってきているという合図です。
母乳をやめても十分な栄養の確保が必要となります。そのため赤ちゃんからみる卒乳検討時期は離乳食が3食食べられるようになるということが大きな目安となります。
ある調査では1歳で卒乳したという回答は約半数となり、1歳半で約8割程度の回答でした。やはり生後6ヶ月ころから徐々に離乳食を開始して1歳ころには離乳食とおやつなどの補食での栄養補給が安定してくるということが大きいでしょう。
まとめ
赤ちゃんにもストレスフリーな卒乳方法と時期は?(前編)
母乳のメリットとは?
一般的な卒乳時期とは?