「赤ちゃんにもストレスフリーな卒乳方法と時期は?(前編)」では、母乳のメリットや卒乳の時期についてご説明いたしました。後編では、長期間母乳を与え続けた場合の赤ちゃんへの影響について、またオススメの卒乳方法についてご紹介いたします。
ぜひ 卒乳 時期 の参考にしてください。
赤ちゃんにもストレスフリーな卒乳方法と時期は?(後編)
長い期間、母乳を与えてはいけないの?
無理に卒乳時期を決めずに長い期間母乳や粉ミルクを与えてはいけないのでしょうか。
母乳だけで育児を行っているとビタミンK不足になってビタミン欠乏症を発症する可能性があります。出血を止めるために大きな役割を果たすビタミンKが不足すると胃腸や皮下に出血しやすくなり最悪な場合頭蓋(ずがい)内出血を起こします。
現在では出産後の乳児検診でビタミンKの内服が行われているため、きちんと受診をしている限り発症は少なくなっています。母乳は赤ちゃんにとってとても栄養があるものではありますが、残念ながら赤ちゃんの成長度に対して徐々に含まれる栄養分だけでは十分とはいえなくなってきます。
生後6ヶ月ころまでは赤ちゃんの体内に蓄積された鉄分で補うことができます。しかし生後6ヶ月ころを過ぎるとその鉄分はなくなってしまいます。しかし母乳だけではそれが補えるほどの十分な鉄分は含まれていないため鉄欠乏性貧血になる可能性が高まります。
そういったことを避けるためにも生後6ヶ月くらいから母乳と並行して離乳食を開始するようになります。そして成長著しいこの時期は徐々に母乳から離乳食3食に切り替えていくことで十分な栄養補給ができるということになるのです。
また生後6ヶ月くらいから少しずつ乳歯が生えてきます。深夜の授乳は歯磨きができないため虫歯の大きな原因となってしまいます。
おすすめの卒乳方法とは?
卒乳時期は無理に計画的におこなおうとするととても難しいものです。近年では他のもので十分な栄養が摂取できていれば赤ちゃんが欲しがる間は母乳を与えて、できる限り無理なく自然に卒乳できることが理想的と考えられるようになってきました。
2歳前後の赤ちゃんが母乳を欲しがる場合はお腹が空いているという理由以外のケースも多々考えられます。
例えば眠たい、甘えたいなどがこれにあたります。卒乳に向けて徐々に授乳回数を減らしていく必要がありますが、授乳の時に赤ちゃんが満たされていた気持ちまではぶいてしまうことは避けたいものです。母乳を飲むという行動はママを独り占めできるという大切な時間です。
授乳回数を減らす中でも頻繁に抱きしめてあげたりすることで母乳を飲まなくても寂しく物足りない気持ちが満たされる場合もあります。卒乳することばかり優先させた行動は赤ちゃんにストレスがたまるばかりです。
卒乳をスムーズにさせるためには母乳よりも好きなもの、できれば離乳食のメニューの中に好物なものをみつけられると比較的短期間で完了する可能性があります。
離乳食づくりに粉ミルクや野菜自体に甘めな味わいのある人参やカボチャ、サツマイモをつかったスープやお粥をつくることで母乳よりも離乳食に興味を持ち始める子も少なくありません。
卒乳時期は人それぞれで、ママも赤ちゃんも精神的負担を感じず気持ちに余裕を持ってできることが理想的です。
まとめ
赤ちゃんにもストレスフリーな卒乳方法と時期は?(後編)
母乳のメリットとは?
一般的な卒乳時期とは?
長い期間、母乳・ミルクをあげてはいけないの?
おすすめの卒乳方法とは?