寝る子は育つと言いますが、子供がまだ小さいのに夜なかなか寝てくれないタイプだと、翌朝眠くて起きられない事が悩みのタネです。子供が寝ないと気になる、子供の 睡眠時間 は 平均 何時間なのでしょうか。あくまで個人差があることをご承知おきください。
子供が寝ない!子供の睡眠時間は平均何時間?
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睡眠は体にとって大事な成長時間
人はなぜ眠るのかご存知ですか。睡眠している間とは、無駄な動きによるエネルギー消費がない時間であり、この間に代謝が活発に行われ免疫力が高くなり、疲れた体や傷ついた体の組織を修復するのです。
これは子供も大人も同じですが、子供は夜眠っている間が成長ホルモンを分泌する時間でもあるのです。
成長ホルモンの分泌量が最大となる時間帯である夜22時から夜中2時までの間に深い眠りに就いていれば、成長ホルモンが大量に分泌され子供の骨の軟骨細胞が分裂し身長が伸びていくはたらきが見られます。
このように、子供は睡眠中の成長ホルモン分泌により成長しますので、寝る子は育つと言われるように、睡眠は子供の大事な成長時間なのです。
子供の睡眠時間は成長するにつれて短くなる
乳児はいつも寝ているというイメージ通り、1日12時間から14時間の睡眠が必要です。幼児になると1日14時間からだんだん少なくなり、10時間程度あれば十分ホルモン分泌や成熟を抑えるメラトニンの抑制作用が行われます。
小学生からは成長に個人差が見られますので注意が必要ですが、だいたい1日10時間から11時間の睡眠が理想的と言われています。
朝7時に起きるには、夜20時か21時には就寝している計算になります。中学、高校になると、1日8時間から9時間の睡眠で十分理想的となります。
子供の睡眠は寝始めてから最初の2時間がもっとも深い睡眠になりますので、成長が完了するまではホルモンが分泌され始める22時には就寝を心がけてください。
一方暗くなると分泌され始めるメラトニンとは、来るべき時期まで成熟を抑えることで身長を伸ばす働きを持っています。思春期の訪れが遅い子の方が、最終身長が高いという調査結果もあることから、できるだけ規則正しい生活を心がけたいものです。
理想的な睡眠時間と実際の平均睡眠時間に乖離あり
先ほどの理想睡眠時間と比較すると、平均睡眠時間の方が少ないようです。特に受験が始まる小学校高学年から勉強と部活に大忙しの高校生までの、成長多感な時期の子の睡眠時間が理想時間より1時間少ないそうです。
受験や定期テスト前はほとんど寝ずに勉強している子供もいるかもしれませんが、その子たちの睡眠時間が恒常的に少ないようであれば、成長や情緒に不安を感じます。成長ホルモンが分泌されていないと、勉強で疲れた脳の疲労もなかなか回復しづらくなります。
脳の疲労が回復しないということは、日中の集中力が落ち、試験前の暗記力や考える力が弱くなってしまいます。また寝不足が体力でカバーできずイライラして落ち着きがなくなることにもつながります。
平均睡眠時間が足りなくてもお昼寝や寝だめは不要
できる限り毎日平均睡眠時間は確保してあげたいのですが、勉強が相手となるとなかなかそうもいきません。
どうしても眠たい時は20分から30分の仮眠を取ると脳がスッキリしますが、それ以上のお昼寝や、週末に寝だめするからといって平日は体力の続く限り頑張ることはおすすめできません。寝だめをしたからといって体力が著しく回復することはありません。
体力は毎晩の睡眠時に起こるホルモン分泌によって少しずつ回復することから、合計睡眠時間に依らないということを理解してください。
また、お昼寝や寝だめは毎日の体のリズムを崩してしまい、結果的に成長ホルモンやメラトニンの分泌量を十分促すことができませんので、無理に寝る必要はないと言えます。
睡眠に必要なのは体内時計と規則正しい食事
十分成長するために必要なのは睡眠ですが、睡眠を促すためには、夜になると眠くなり朝になれば自然と目覚める体内時計が必要です。その体内時計が正確に動くためには正しい食事も必要不可欠です。
十分な睡眠ではたくさん代謝が行われていますから、朝起きたらお腹が空いているはずです。1日3食の食事を取ることで体内時計も動き、時間になれば自然と眠たくなるのです。
子供が寝なくて困っているようであれば、まずは規則正しく食事をとっているか、確かめてみてください。
まとめ
子供が寝ない!子供の睡眠時間は平均何時間?
睡眠は体にとって大事な成長時間
子供の睡眠時間は成長するにつれて短くなる
理想的な睡眠時間と実際の平均睡眠時間に乖離あり
平均睡眠時間が足りなくてもお昼寝や寝だめは不要
睡眠に必要なのは体内時計と規則正しい食事