小学生 が6年間に習う漢字の数がどれくらいあるかご存知ですか?なんと、1,006文字も習います。漢字学習ができているかどうかを知るために重要なのが漢字テストですが、低学年ほど苦手としているようです。
なぜ簡単な字を習う低学年の方が 漢字 テスト を苦手としているのでしょうか。
小学生の漢字テストは低学年の方が難しい?!
新しい漢字は記号のように丸覚え
ひらがな・カタカナの学習から漢字の学習へと進んでいく1年生の子ども達は、初めて学ぶ漢字に目を輝かせます。読める漢字が増えていくと嬉しくて頑張りますが、学習の中で意外とつまづいてしまうのが漢字テストでの「書き取り」のようです。
大人の目からすると「こんな簡単な漢字が覚えられないの?」と思ってしまうかもしれませんが、子どもにとっては初めて学ぶ漢字はすべて記号のように覚えるしかありません。
ですから、細かな「止め」や「はらい」はもちろん、書き順や文字の形すら分からなくなって間違ってしまいがちになります。
特に低学年の頃は新しく出てくる漢字はそのままの形で覚えなければならないため、苦労することが多くあります。ですから、漢字テストの点数が親の想像以上に悪い場合にも、あまり強く叱ったりしないでおきましょう。
漢字を苦手としているお子さんには、宿題以外にも家庭で復習をしたりして常に忘れないようにしてあげる工夫があるといいでしょう。
「偏(へん)」や「つくり」が分かってくると、漢字学習が楽になる
2年生になると、「地」と「池」・「語」と「記」など、偏やつくりが似ている漢字が出てくるようになります。そうなると、「前に見たことがある漢字だな」や「似ている部分がある」という認識ができるようになり、漢字が覚えやすくなると言われています。
とはいえ、小学生の頃「漢字テストが苦手だった」という方によると、「高学年頃から漢字が覚えやすくなってテストの点が上がった」「中学生になって漢字の形と読みが一致することが分かってから漢字テストができるようになった」という意見も聞かれます。
漢字がどうしても苦手なお子さんには、気長に覚えられるように見守ってあげることが必要です。
漢字を覚えやすくするポイントは?
漢字テストには「読み」と「書き」があります。書く方がなかなか覚えられなくても、読みは頭に入りやすいので、まずは「読み」を覚えるようにしましょう。漢字の「読み」を覚えるには、やはり「いろいろなものを読むこと」がオススメです。
勉強のために本を読む、と考えると「難しそう」と思えるかもしれませんが、マンガでもいいと言われるとやる気が出てきませんか?マンガの「吹き出し=せりふ」の部分には漢字が読みがな(ルビ)つきで書かれています。
すんなりと文章を漢字・仮名まじりで読むことで漢字に対する嫌悪感を減らすことができます。マンガを読んだ後、教科書で同じ漢字が出てきたら自然と親しみを持って勉強に取り組めるようになります。
漢字がルビなしでも読めるようになってきたら、教科書やその他の本・新聞などお子さんが興味を持てるものや記事を読むようにするといいでしょう。いきなり「漢字を覚えるためだから」と難しい漢字が並んでいる本を手にとるのは逆効果となります。
また、漢字を分解して組み立てるなどパズル感覚で漢字を学ぶ方法もあります。例えば「耳と王と口を足すとどんな漢字?=答え:聖」というような具合です。低学年のうちは難しいかもしれませんが、漢字の構成が複雑になってきた頃に使える勉強方法です。
日本語は漢字・ひらがな・カタカナがあり、世界の言語の中でも習得することが難しい言語とされています。ですが、興味を持って勉強できるようになれば自然と漢字テストの点数も上がってきますので、お子さんを見守ってあげるようにしてください。
まとめ
小学生の漢字テストは低学年の方が難しい?!
新しい漢字は記号のように丸覚え
「偏(へん)」や「つくり」が分かってくると、漢字学習が楽になる
漢字を覚えやすくするポイントは?