一般的に中学生くらいになると子供も比較的丈夫になってきてあまり病院に通う機会も少なくなってきます。しかしいざ病気になった時、小児科に行くべきか内科に行くべきか悩む親も多いと思います。果たして 小児科は何歳まで 通うことができるのでしょうか。
今回は小児科についてご紹介します。
小児科は何歳まで通ってよいのでしょうか?
中学生前後の成長度合いは?
成長ホルモンの分泌が著しく急激に身長が伸びる時期とされるのが男の子では12歳から15歳くらい、女の子では10歳から12歳くらいとされています。
中学生の男の子ではこの間1年間に10cm以上伸びる子供も少なくありません。また男の子では体毛が増えて変声期を迎え喉ぼとけができて女の子も胸が膨らみ生理が始まったり小学校高学年から中学生時代ははっきりとした体の変化が起こります。
しかし成長著しい子供たちが多い一方で身長が一向に伸び悩む子供たちもいて成長度合いに大きな個人差が出る時期でもあります。
見た目では大人に匹敵するほどの成長を迎える子供もいる中学時代に病気になった時、体の大きさを考えて小児科への受診から内科受診に切り替えるべきかどうかを悩む親たちも少なくありません。
実際小児科は何歳まで通ってよいかなどの制限が設けられているのかどうかという点は親として非常に気になるところです。
体が成長しても小児科が良いのでしょうか?
小児科は何歳まで受診してよいかという決まりがあるのかどうか気になる親たちも多いでしょう。一般的な考えとしては「体が大人に近づけば子供対応の小児科よりも大人中心の内科での受診の方が良いのではないか」と考えがちです。
確かに中学生が内科を受診できないわけではありません。しかし内科で診察をして貰っても医師から小児科への受診を勧められる場合が多いようです。
小学校高学年から中学生時代は体に大きな変化がありますが、まだ完全に大人としての成長を完了させた状態とは言えない成長過程の時期でもあります。何よりも中学生の段階ではまだ大人と同量の薬は処方されず年齢や体重によって薬の量も変わってきます。
また大人と同じ病気の場合でも子供に対しては処方される薬の種類や形態(錠剤ではなく粉末タイプや液状タイプなど)も異なってくる場合が多いのです。
古来より病気に関しては「小児は小さな大人ではない」という言葉が用いられる通り、単純に大人が飲む薬の量を少量にするという事だけでは解決できないのです。そのために小児科医という子供のための専門医院が存在するのです。
中学生くらいでも小児科を受診した方が良いと言われる最も大きな理由としては主に子供特有の病気で大人になってからは病気になる経験が低いと言われる病気の存在です。
一生に一度しか発症しないおたふくかぜや水ぼうそうなどの病気を始め、プール熱や手足口病や熱性けいれん、夜尿症、百日咳なども多くは幼児期に経験する病気と言われています。
大人中心が通う内科では医師の知識としてはあっても、通常あまり診断する事のない子供特有の病気の場合すぐに正確な診断をしづらい場合もあります。
また小児科は基本的に子供を中心として診ているため、インフルエンザや嘔吐下痢症、はしかなど地域ごとでの感染力が高い病気についても近隣の幼稚園や小学校での流行に関する情報も多く持っています。
そのため予防段階での情報入手も可能になります。そういった部分はやはり小児科に診断してもらう上での利点といえるでしょう。
遺伝性の高い喘息やアトピー性皮膚炎、てんかんなど幼い頃から続いている病気がある場合は高校生や大人になっても小児科を受診し続ける人も多いようです。
小児科では年齢制限はあるのでしょうか?
「小児科は何歳まで通えるか?」というはっきりとした年齢制限を設けている小児科はほとんどありません。法律などもありません。ただし一般的に中学生は内科よりも小児科受診を勧める医師が多いようです。
著しく平均体重をオーバーしているなど突出した体型条件でない限り一般的に15歳を境に大人と同量の薬を処方されるようになります。医師としても15歳が小児科と内科の境界として考えている医師が多いようです。
まとめ
小児科は何歳まで通ってよいのでしょうか?
中学生前後の成長度合いは?
体が成長しても小児科が良いのでしょうか?
小児科では年齢制限はあるのでしょうか?