毎日の活動にともなう疲労が積み重なって、しっかり休養できない時などに 疲れがとれない ことがあります。これはお子さんでも同じです。休息しないまま翌週がはじまると過労の状態になりがちです。それは心の面でも起こります。
心と体の両面についてしっかり休息と栄養をとることが求められます。
日々のくらしで起こりがちな心と体の疲れがとれない時には
疲れはふだんの行動から
子どもでも大人のように疲れをためると過労になってしまいます。週末の疲れを休日で解消することができなくて、翌週を迎えるようなときにおこりがちです。
さらに学校で友だちとの関係に気を使ったり、テストがあったりとさらに疲れを助長することはさまざま考えられます。
こうした日常の活動にともなって疲れが生じて、週末にかけて疲労がたまりがちです。休日に朝からイベントに参加することがあります。このようなときには疲れを翌週に持ちこしてしまわないような工夫が必要です。
そうしないと過労のまま学校で授業をうけることになります。これでは学習に身が入りません。
子どもはなにもかも精いっぱい
子どもはまだ十分に体力が備わっているとは言えません。しかもさまざまな行動をする際に、あとのことを考える余裕がなく、何もかも精いっぱいエネルギーを使ってやろうとします。疲れて動けなくなると休んでまたやろうとします。
さまざまな経験を積んで体力を温存したり、調節したりして使うことを体験から学んで知っている大人と違って、子どもはあと先のことはそれほど考えずに全力を使ってしまいがちです。
しかも子どものうちは体の中に余力となるエネルギーの蓄積が十分とはいえません。したがっていったんエネルギーを使ってしまうと動けなくなってしまいます。
疲れは学習の代償
子どもはさまざまなことに対してトライアンドエラーを繰り返して経験し、身につけていきます。遊びも学習もその点では同じです。それを何度も何度も繰り返すことに関しては、大人よりも根気強くやりづつける能力が備わっているとされています。
算数のドリルや漢字の書き取りができるのも子供のうちです。大人では「ドリルする」という作業はなかなか長続きしないつらい作業です。
しかし子供はそうしたドリルをコツコツやります。したがって熱心にやればやるほど、上で述べてきたように大人以上に疲れることになります。
日頃の栄養が大切
その十分でない子どもの体力をおぎなうために日頃の食事がたいせつになります。1回の食事をじゅうぶんとるようにします。そうは言っても子どもの場合には一度に食べられる量が限られていますから、栄養の十分あるものを与えるようにします。
とくに夏はそうした過労の状態になりやすいものです。汗をかく活動は体力を消耗しがちです。
さらに疲れがたまってしまうと夏バテの状態になりやすいです。夏バテになってしまうと食欲がおちて、満足に食事がのどを通らなくなることもあります。
そうなると悪循環で、体力も落ちてしまうことになりかねません。したがって夏場は特に疲れをためない用心をします。
食事の時間は十分に確保して、ゆっくり落ち着いてよくかんで食べるようにするだけでも栄養のつき方が違うといわれています。
子どもらしさの特権
上に示してきたように、あと先を考えないで行動する子どもは本来疲れやすいということを知っておくとよいです。疲れそうな状況ならば、その一歩手前で休憩を入れて、おやつやお茶にするなどの工夫をします。つまり疲れる前にエネルギー補給するようにします。
過労の状態はふさわしいものではありません。したがって過労に陥らないで、心地よく今日はがんばったという気持ちが得られると子どもは満足します。そして明日もがんばろうという意欲につなげられるようになります。
これが過労になってしまうとそういうふうなこころもちになりにくいでしょう。したがって、子どもが疲れにくいように仕向けてみましょう。
まとめ
日々のくらしで起こりがちな心と体の疲れがとれない時には
疲れはふだんの行動から
子どもはなにもかも精いっぱい
疲れは学習の代償
日頃の栄養が大切