幼児 が 嘔吐 するときはいくつか気をつけることがあります。頭を打ったときなどの嘔吐はすぐに病院に連れていきます。
一方、食べすぎや風邪をひいたときに起こる嘔吐の場合は様子を見ます。元気ならばそのままでかまいません。くりかえすようならば念のため病院に連れて行くとよいです。
ここに気をつけたい幼児の嘔吐とは
幼児の嘔吐とは
小さいうちには自分の胃を意識することはふつうありません。したがって食べすぎたり、風邪をひいたときにもいつもどおり食べてしまって嘔吐することがあります。しかしこうした嘔吐は原因がはっきりしていますから、それほど問題はありません。
ただしくりかえし嘔吐する場合や嘔吐したものに血が混じるときには、ほかに原因があることがあります。その場合には医師の診断を受けるようにします。
頭を打ったときの嘔吐は要注意
とくに注意したい嘔吐は頭を打ったときにともなうものです。幼児は体の大きさにくらべて頭のしめる割合が大きいです。したがって重心がとりにくく転びやすいといえます。とっさに手でささえきれずに、頭を打ってしまうことがよくあります。
そのあとに嘔吐が起こるときにはただちに医師の診察を受けるようにします。この場合には脳神経へのダメージが起こっていることがあり、十分な検査が必要になります。
消化器系の障害にともなう嘔吐
吐き気があり下痢もしているならば、消化器系に問題があるときです。この場合には思いあたる食べ物はないか、ほかの家族はどうかなど思いかえしてみます。吐き気が落ち着いているならば、水分をすこしずつ与えるようにします。
ノロウイルスなどや細菌性の感染症にともない嘔吐することがあります。ノロウイルスの感染症で吐いたものは、手袋をして十分に感染に気をつけて処理します。その場所は消毒用アルコールでふくとよいです。
また時期によっては風邪の症状のひとつとして吐いてしまうことがあります。この場合には鼻水や発熱などがともないます。インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎などのときにも同様に発熱しながら嘔吐が見られることがあります。
そのほかの原因で起こる嘔吐
夏の暑い時期には熱中症の症状のひとつとして嘔吐がともなうことがあります。この場合には意識がはっきりしないことがあります。
多くはありませんが、乳幼児に比較的起こる重篤な例として腸重積があります。嘔吐のほかに腹痛が起こることがあります。顔色がわるくなり、嘔吐や痛みが数十分単位で周期的に起こるのが特徴です。
これはウイルスによる風邪で腸の近くのリンパ節が腫れて、腸が腸の中に入り込んでしまうことが原因で起こります。この場合には早めに医師に診せます。リンパ節の腫れが腸の運動のバランスを崩すために起こるとされています。
ほかにもストレスが原因で嘔吐が起こることがあります。こうした原因を取り除くことが必要になります。
さらに食物アレルギーが原因で嘔吐することがあります。この場合には原因となる食べ物を特定して、避けるようにする必要があります。アレルギーをおさえる減感作療法などが知られています。
嘔吐したときの処置とは
嘔吐するときには、気管に詰めないように横向きに寝ているとよいでしょう。おさまったら、うがいをして口の中をきれいにしておきます。体調がすぐれないことが多いでしょうから、横になってやすむようにするとよいでしょう。
ぎゃくに吐き気がつづくときにはそばに受ける容器を準備しつつ、再度吐くときのためにそなえます。落ち着いたら水分を少しずつとるようにしてください。嘔吐によって水分が失われます。嘔吐がつづくときには医師による治療で点滴によって水分を補給します。
まとめ
ここに気をつけたい幼児の嘔吐とは
幼児の嘔吐とは
頭を打ったときの嘔吐は要注意
消化器系の障害にともなう嘔吐
そのほかの原因で起こる嘔吐