幼児期は好奇心いっぱいで何でも体験したがって時にはママやパパを困らせる時もあります。しかしこの時期、子供が体験したがることはできる限りやらせてあげることが将来の学習能力の向上にもつながっていくそうです。
幼児 は無限の能力を持つ存在なのです。今回は幼児を紹介します。
幼児の学習能力を伸ばせるかどうかは親の寛大な心次第!
幼児の就学前教育の現状とは?
1964年にOECD(経済協力開発機構)というアメリカやカナダなど先進国を始めとした29ヶ国が加盟する貿易・資本の自由化、発展途上国援助、経済政策の調整などを目的とした国際組織で世界の幼児における教育の実状を調査しました。
日本で就学前教育は義務教育に位置付けられていません。しかし小学校に入学する前には多くの幼児たちが保育園や幼稚園に通います。2013年の調査では、日本では通常3年間ある就学前教育の中で3歳児の81%、4歳児の95%、5歳児の97%が就学教育機関に在学しています。
これはOECD平均(3歳児の74%、4歳児の88%、5歳児の95%)より高い値という結果となっています。幼児期の就学前教育を受けた子供の成績は、参加していない子供の成績より良い傾向にあるそうです。
日本では2005年から2013年の間に3歳児の在学率が13%上昇しました。
しかし幼児期からの教育にこれほど積極的にもかかわらず、日本では国費負担が他のOECD加盟国と比べても非常に少なく、就学前教育を受ける児童のほとんどが私費で幼稚園・保育園に通わせざるを得ない現状があります。
人気の幼児の習いごととは?
日本が幼児教育に熱心ということは習いごとに対してもあらわれています。幼児の習いごとについて調査している会社による「就学前の乳幼児が通っている習いごととは?」というアンケートでは1位:スイミング、2位:英語・英会話、3位:体操という結果となっています。
1位:スイミングに関しては月謝が比較的安い、体力がつくなどの意見が多かったです。
2位:英語については月謝は高いものの今後学校の授業で学ぶ前に基礎学力をつけて欲しい、将来的に英語はとても重要など、近年の日本において英語教育が重要視されている点から幼い時期から英語に触れさせたいと考える親たちが多くなったようです。
3位:体操はスイミングと同様に体力がつく、学校教育の中で事前に習っていると有利などという意見がありました。近年では習いごと開始年齢がより低年齢化してきていて4割程度の家庭が3歳までに始めているという結果も出ています。
少子化時代が続き一人っ子の家庭が多くなったことで、日ごろ同世代の乳幼児と関わる機会が非常に少なくなっています。
そのため自治体のサークルや有料の習いごとなどに積極的に通わない限り、地域によっては保育園や幼稚園に入園するまで同世代の子供同士で遊ぶことも難しい現状があるのです。
親たちは教育という観点で習いごとに通わせるということもありますが、背景には保育園や幼稚園に入園前に同世代の子供との関わりに慣れさせるということを念頭に置いている親たちも多いようです。
幼児は何ごとにも興味津々
3歳頃から就学前までの幼児は一人で歩くこともできるようになって、少しずつ話すこともできるようになります。また自分の手でさまざまなものをつかむこともできるようになります。この時期の子供は何ごとにも興味津々です。
公園や幼稚園までの道のりでも道路を這うミミズや列をなすアリ、落ち葉や石ころなど何にでも目を向けて、いつまで経っても目的地にたどり着かないということは多くのママたちが経験していると思います。まだ恐れを知らないこの時期の幼児は大きな犬などにも積極的に触れに行きます。
ブロックの組み立てや落書きのような絵をたくさん描く中でも、大人が驚くような発想力を発揮することもあります。初体験が多いこの時期にたくさんのものや事柄に触れることが大きな刺激となって学習能力を身につけていくことになるのです。
机に向かって勉強することだけが学習ではありません。音楽を流したり、飛び出す絵本や笛や太鼓のようなものを近くに置いておくだけで、子供は興味を持って自発的に踊りだしたり触り始めます。
初めから使い方ややり方を教えなくても自分でその方法を熱心にみつけ出すということで脳を活発に使います。泣いてイライラしたりわからないと訴えてきたらそこで初めてやり方を教えてあげましょう。それを知ったことで今度は何度も繰り返しやるようになります。それもまた学習なのです。
幼児の好奇心は凄まじいものです。時には危険なことをしそうになる時もあります。しかしできる限り寛大な心で見守ってあげてその好奇心を発揮させてあげてください。好奇心旺盛でよりたくさんの経験をしている子供こそが感性も豊かな学習能力の高い子供に成長するのです。
まとめ
幼児の学習能力を伸ばせるかどうかは親の寛大な心次第!
幼児の就学前教育の現状とは?
人気の幼児の習いごととは?
幼児は何ごとにも興味津々