「児童館はママたちの駆け込み寺でもあるの?(前編)」では、現代社会においての子育ての現状や児童館の役割についてご紹介いたしました。後編では、 児童館 でおこなっている活動や相談事業に関してご紹介いたします。
児童館はママたちの駆け込み寺でもあるの?(後編)
児童館の主な活動とは?
児童館では年齢に応じたサークル活動や各種教室などが準備され、無料で参加できるものも多く幅広く活動してもらう事を目的としています。
小中学生に対しては主に地域サークルの活動や夏休みや春休みなどの長期休暇中の自由研究指導、また放課後児童の育成・指導などに活用されています。
児童相談所と連携して不登校やいじめ、虐待の問題に対しても早期対策ができるように支援活動を行っています。
また中でもやはり最も活用する頻度が高いのは就学前の乳幼児とその親たちでしょう。季節行事(節分・ひな祭り・端午の節句・ハロウィン・クリスマスなど)、絵本の読み聞かせ、人形劇、伝統遊び(竹とんぼ・紙飛行機・お手玉など)、工作、体操、リトミックなどで一年を通して利用されています。
児童館はママたちの駆け込み寺?
子育て中に同世代の子供同士が関わりを持つことが厳しい時代となってきていますが、その育児者であるママ同士も同様にほとんど関わりを持つ機会がありません。子育て中はストレスもたまりさまざまな悩みもつのります。しかし核家族化により容易に家族に相談することもできません。
そして少子化により近隣で打ち解け合う同じ立場のママたちと出会うことが難しい状態であるためにストレスのはけ口もない状態です。ママ同士の関わりも持てないことが不安となって外出を避けるようになり、より社会との関わりが希薄になり孤立したように感じてしまうのです。
社会との関わりが無くなっていくことで徐々に外の世界自体が怖いと感じるママたちも少なくありません。結果的にその状態を救ってくれるママ友もいないことで益々状態は悪化してストレスや不安から育児放棄などの虐待に向かってしまうのです。
児童館はそういったママたちの心のケアをするためにもさまざまな子育て相談に対応しています。専門的思考で子育てに関する相談に答えたり、保育園・幼稚園に関する入園・就学相談を受けたりするために臨床心理士を常駐している児童館もあります。
子育てに関しては最も身近であるパパが理解してくれることが一番です。しかし日中長い時間子供と共に過ごすことが難しいパパには単なる愚痴ととらえてしまいなかなか理解してもらえないこともたくさんあります。
児童館ではそういった不安でふさいだ気持ちを素直に相談することによって温かい言葉をかけてくれます。またちょっとしたアドバイスをもらうだけで子育てがしやすくなったりママの子育てに対する気持ちが変わる場合もあります。
子育て中のママたちにとって自分の話を聞いてくれるだけでも大きな価値があります。児童館は子供を遊ばせるだけではなく、不安で苦しんでいる育児中のママたちの心のケアもしてくれる場所なのです。
まとめ
児童館はママたちの駆け込み寺でもあるの?(後編)
児童館の主な活動とは?
児童館はママたちの駆け込み寺?