休みなく続く育児、何だか最近無性にイライラする、何ごとにもやる気が出ない・・・。もしかして、育児ノイローゼかしら?と思ったことはありませんか?
ただの育児疲れなのか、 育児 ノイローゼ なのか、自分で チェック できるポイントをお伝えします。
もしかして育児ノイローゼ?と思った時のチェックポイント
精神面のチェックポイント
子育てをしていると誰しもストレスがたまるものですが、育児ノイローゼはそのストレスがたまりにたまって、精神的なコントロールができなくなっている状態です。
具体的には、ちょっとのことでイライラする、子供がかわいいと思えずうとましく感じる、突然涙が出てくる、家事など何ごともやる気がしない、何ごとにも興味がわかない、人と会ったり会話をするのがおっくう、といった症状です。
イライラが高じると、子供をきつく叱ったり、怒鳴ったり、手を上げてしまう虐待ともいえる状態、また子供がうとましくなり、ネグレクト、育児放棄の状態になってしまうこともあります。
また、夫に対しても八つ当たりをしたりキツい態度に出て、夫婦関係も悪くなってしまう場合があります。
何ごとにもやる気が起きない症状が進むと、家事も手につかず、家の中が散らかり、荒れていきます。
人と会うことや会話がおっくうになると、友達づきあいも絶えて家の中に引きこもるようになります。このような状態は、うつ病が進んだ時とよく似ていると言えます。
身体的なチェックポイント
心の不調は、体の症状となってあらわれてきます。
具体的には、眠れない、寝つきや寝起きが悪く眠りも浅い、いつもだるく疲れがとれない、慢性的な頭痛や肩こり、胸やけや胃痛・腹痛、体重の減少、拒食または過食といった症状です。
自律神経失調症の不定愁訴によく似た症状でもあり、一般的な内科に行っても原因はわからず、明確な診断名もつかないことが多いでしょう。
これらの症状は、限界までたまったストレスがあふれ出て、体にさまざまな不調としてあらわれているものですから、一般的な内科ではなく、心療内科の受診が必要です。
育児ノイローゼと自覚したら
以上のような精神的、身体的な症状にあてはまる場合、自力で抜け出すのは難しいので、メンタルクリニックや心療内科の受診が必要です。
メンタルクリニックは、最近多くなってきましたが、できれば評判をよく調べて慎重に選ぶことをおすすめします。
ろくに話も聞かず、薬の処方ばかりするクリニックも中にはありますので、注意しましょう。
やはり一番大事なのは、カウンセリングです。育児の悩み、ストレス、夫に対する不満など、今心に抱えている問題をすべて話しきること、それをきちんと聞いてくれるドクターを主治医とすることが大切です。
体のあちこちに不調が出ていて、その症状が一番つらい場合は、まず心療内科の受診をおすすめします。自律神経の働きを整える漢方薬を処方してくれるところもあります。
いずれにしても、向精神薬をあれこれ何種類も出してくるようなクリニックは要注意です。向精神薬にも副作用がある場合があります。
薬はできるだけ、必要最小限の睡眠薬などにとどめてもらうようにし、まずは自分の気持ちを充分に吐き出すカウンセリングをきちんと受けましょう。
周りにもサポートを求める
育児ノイローゼの状態になってしまったら、日々の生活の中で自力で解決していくのは困難です。夫や実家、または公的なサポートなど、周りにも助けを求めましょう。
夫は妻の育児ノイローゼの状態に気づいていないか、気づいていてもどうしたらよいのかわからず、夫自身も困惑しているかもしれません。
夫や実家、育児ヘルパーなどの手を借り、育児や家事といった実質的な負担を一部肩代わりしてもらいましょう。
また、夫、実母や義母、一時保育やファミリーサポートなどを利用して、少し子供を預かってもらい、しばし子供と離れる時間を持つことも大切です。
なるべく自分一人の時間をもつようにし、充分な休息を取りましょう。
まとめ
もしかして育児ノイローゼ?と思った時のチェックポイント
精神面のチェックポイント
身体的なチェックポイント
育児ノイローゼと自覚したら
周りにもサポートを求める