女性の社会進出が進み子供がいても外で働きたいという家庭も増えてきています。しかしいざ出産して子供を預けようとしたものの保育所の空きがなく待機児童の多さに愕然とした経験がある人も少なくないと思います。
少子化と問題視されながらも保育士不足などから安心できる子供の受け皿はすくなくなっています。そんな中、国が保育分野の人材不足解消のために2015年「子育て支援員」という資格を設けました。
始まったばかりでこれからの資格である 子育て 支援員 がどのようなものなのか、安心して子供を預けられるのかご紹介したいと思います。
待機児童解消?子育て支援員への疑問と期待(前編)
子育て支援員は育児経験者
子育て支援員は子育て経験のある主婦の人たちを中心に、地域の保育の担い手になってもらい保育士不足を解消するために設けられて資格です。
保育士の資格を取るためには専門の教育機関へ通ったり国家試験に通らなければならずハードルが高いため、20時間から25時間程度の研修を受ければ取得でき試験もない子育て支援員制度に期待が持たれています。
大切な子供を安心して預けられる
20から25時間程と短期間で取得できる資格ではありますが、育児経験がある主婦層を対象としていること、国のガイドラインに基づいた全国統一の研修会を自治体が実施していること、基礎知識とは別に就業先に合わせた専門の研修が行われていること、資格取得後も研修を義務づけることが予定されていることもあり保育の質が向上するよう工夫されています。
また、保育士が十分なサービスを行うためのサポート役となり、少ない保育士が十分なサービスの提供を行うために重要な役割となっています。保育士の補助という役割であり、保育士の指導のもと指示を受けて仕事をするため不安も少なく子供を預ける事ができるかと思います。
子育て支援員活躍の場
保育所や学童保育、ファミリーサポート、19人以下の子供を預かる小規模保育、マンションなどで預かる家庭的保育、会社の中の保育所、一時預かりだけでなく、子育て広場や子供家庭支援センター、児童養護施設などでも活躍が期待されています。
平成24年度からは待機児童を減らすため「子ども・育児支援制度」が始まり、保育園や認定こども園、家庭的保育園、小規模保育園などの施設を増加させているところです。
しかし保育士や保育補助員などの人材不足から、施設を増やしても子供を預かれない実情もあります。保育が必要になった時に安心して預られる受け皿を増やすためにも、自治体の研修を受けて資格を得た子育て支援員が活躍できる場は沢山あるのです。
後編では、無資格でも働ける保育現場の現状を変えるという視点から子育て支援員についてご紹介します。
まとめ
待機児童解消?子育て支援員への疑問と期待(前編)
子育て支援員は育児経験者
大切な子供を安心して預けられる
子育て支援員活躍の場