赤ちゃんが生まれて100日前後で行うお食い初めは地方によっては献立が違う場合があります。『赤ちゃんが食べることに一生困りませんように』と願い込めて献立を考えて作ってあげましょう。
お食い初めには多くの食材を扱うため、困ってしまうお母さんもたくさんいます。使う食材にはそれぞれ意味があります。準備をスムーズに行えるよう基本となる お食い初め の 献立 構成をご紹介いたします。
お食い初めの基本の献立を学んで準備をスムーズにしよう
基本の献立は一汁三菜・鯛の尾頭付きです
お食い初めの献立は江戸時代以降から伝わる一汁三菜です。お赤飯に汁もの、3品のおかずの計6品で構成されます。3品のおかずには酢の物などの冷たいおかずや、煮物などの温かいおかず、赤ちゃんの歯が丈夫なるように歯固めの石や梅干しを用意します。
鯛の尾頭付きは別皿に用意します。これが基本の献立構成となります。地方によっては焼き魚の種類が違ったり、歯固めの食材が異なります。
お食い初め自体は平安時代から続く、歴史が長い儀式のため地方ならではの献立がたくさんあります。お食い初めの献立は赤飯・汁もの・煮物・酢の物・歯固めの石で構成されており、それぞれに長寿やお祓いなどの意味が込められています。
決まりがなければ自分達らしい献立にしてもいいでしょう
特にお食い初めの献立に決まりがない家庭は、自分達でアレンジしながら献立を考えてもいいでしょう。
お赤飯は「赤い色には邪気を祓う力がある」とされていますが、飯椀ものは白いご飯、栗ご飯、お粥などが代用できます。
汁ものは蛤を使う家庭が多い中、地方での海産物や最近では野菜スープを用いてる家庭も多いです。一般的に汁ものには蛤を使う家庭が多いですが「二つに分けても、もともとの貝殻でなければピッタリあわないことからよい伴侶に恵まれますように」の願いが込められています。
もちろん、鯛や松茸、タケノコといった旬の食材を使うことも良いでしょう。酢の物・香の物は季節や郷土の名産を漬け込んだものがあげられます。にんじんと大根使った紅白なますを取り入れてる家庭が多いです。
煮物には食材に意味があり、レンコンは「先を見通せますように」、サトイモは「子だくさんの願掛け」、タケノコは「竹のようにまっすぐと生き生きと生きられますよう」などがあります。
また、歯固めの石は「石のような丈夫な歯が生えますように」の願いを込めており、石は産土神社か川原で拾ってくるのが良いといわれています。
梅干しは「しわが出来るまで長生きしますように」の意味があります。それぞれの食材の意味をしっておくことでアレンジしやすく、オリジナルの献立が作れるでしょう。
また、最近では鯛の尾頭付きではなく「腰が曲がるまで長生きしますように」の意味を込めて海老を使う家庭も増えています。
特色のある地域のお食い初めの献立
少し変わった献立をご紹介します。北海道・東北地方ではお赤飯の小豆の代わりに甘納豆を使用します。ご飯の色は食紅を使用するため、きれいなピンク色になります。
また、関西地方や四国地方では歯固めの石の代わりにタコを使用することが多いようです。
かつて、京都府では魚屋さんからホウボウを借りて手を付けずに、お食い初めが終わったら返すという風習がありました。ホウボウは金頭と書き、「リーダー(頭)になれますように」の意味が込められていたといいます。
沖縄県はお食い初めの風習がないといわれていますが、各村や沖縄出身の人たちも他の地域を参考にしながら沖縄料理などを取り入れてお祝い事をしています。
まとめ
お食い初めの基本の献立を学んで準備をスムーズにしよう
基本の献立は一汁三菜・鯛の尾頭付きです
決まりがなければ自分達らしい献立にしてもいいでしょう
特色のある地域のお食い初めの献立