納豆は整腸作用があり離乳食開始で栄養の偏りが出て便秘になりやすい赤ちゃんにとてもお勧めできる食品です。そのほかにも体に良い影響を与える栄養素が豊富に含まれています。ただし摂取するためには気をつける点もあるようです。
今回は 離乳食 でつかう 納豆 の栄養と摂取における注意点を調べてみました。
離乳食で納豆を使うメリットと過剰摂取の問題(前編)
納豆に含まれる栄養素が発揮する主な効力とは?
商品によって多少異なりますが納豆100gあたりに含まれている栄養素は食物繊維が5.4g、カルシウム90mg、鉄3.3mg、カリウム660mg、ビタミンB20.56mg、ビタミンK870μg、イソフラボン100mg、亜鉛1.9mgが入っています。
納豆にはカルシウムが豊富に含まれていますが、ネバネバ成分であるポリグルタミン酸がカルシウムの吸収を促進する働きがあるためたくさんのカルシウムを必要とする成長期の子供には非常に適している食品といえます。
亜鉛はDNAやたんぱく質の合成に関与していて免疫機能に非常に大きく関係しています。風邪などのウイルスが増殖して感染する能力を弱める力があります。
また侵入してきた病原菌を発見して破壊する免疫細胞の働きを促進する力を持っています。病気から体を守るために大きな役割を果たしているのです。
舌で味覚を感じるためには常に細胞が代謝し続けなくてはなりません。亜鉛はその細胞の代謝に力を発揮する役割があります。また骨の密度を高めたり丈夫にする効果があったり記憶や精神の安定にも大きくかかわっています。
亜鉛は尿や汗と共に排泄される割合が多いため運動などによっても容易に消費されてしまうため不足しがちな栄養素です。細胞の修復に欠くことができない栄養素のため僅かでも摂取不足になると免疫機能が低下します。
亜鉛不足は新しい細胞と入れ替わる事ができず味覚障害や味覚異常に陥ったり、身長・体重が正常に増加せず発育不全や成長障害が生じてしまいます。鉄欠乏性貧血をもたらす可能性も高くなります。
納豆が離乳食に適している理由とは?
離乳食中期頃から食べさせることができます。比較的アレルギーは出にくい食品と言われています。しかし納豆に関わらずアレルギーが出にくいと言われている食品であっても最初のうちは少量ずつ与えるようにしましょう。
将来的に糖尿病や高血圧、腎臓疾患などになるリスクを避けるために乳幼児期の離乳食は出来る限り薄味で作る事が良いとされています。
納豆が離乳食に適しているのは豊富な栄養価を含んでいる上に特別な味付けや調理をしなくてもご飯やうどんなどの主食に混ぜるだけで簡単に食べられるという手ごろさにあります。
記憶力向上、皮膚の新陳代謝を高める効果がある緑黄色野菜(ブロッコリーやニンジン、ホウレンソウなど)と一緒にパスタやスープにしたりソテーした白身魚にソースとして納豆を使っても良いでしょう。
離乳食に使う場合は納豆の粘り成分が口の周りにつくことでかゆみを感じて湿疹が出る場合があります。与える際は納豆の粘りが少なくなるように熱湯で洗ってから調理することをお勧めします。
大きめな粒の納豆の場合は包丁やすり鉢で少し砕いて食べやすくした状態で使用すると良いでしょう。
後編では、納豆が与える健康被害についてご紹介致します。
まとめ
離乳食で納豆を使うメリットと過剰摂取の問題(前編)
納豆に含まれる栄養素が発揮する主な効力とは?
納豆が離乳食に適している理由とは?