現代の日本人の生活は夜の方へシフトしていて、睡眠時間は諸外国にくらべて子どもの睡眠時間の短い傾向が続いています。睡眠時間が短くなると、子どもの脳の発達にはプラスとはならないことがわかっています。
睡眠不足 の 影響 を避けるために夜ふかししないで、早く就寝できるように心がけたいものです。
脳の発達に違いが 子どもの発育にとっての睡眠不足の影響
日本は短い 大人と子供の睡眠時間
労働時間の短縮が叫ばれている一方で、日本の成人の睡眠時間は短い傾向が続いています。たしかに残業をした後、帰宅してから食事や風呂などの身支度をするだけでもすぐに9時、10時になってしまいます。これは子どもの生活にもしわ寄せがでてきています。
日本の子どもたちの睡眠時間は、諸外国と比べて短いとの調査結果があります。幼児から思春期の子供たちについて、どの年齢の子どもについても睡眠時間が外国とくらべて短いというのです。
日本人の睡眠時間が短い原因とは
このことは子どもの習い事が増えて、放課後にも部活動、習い事をかけもちして通っている、あるいは夜まで塾通いしている、おとなも生活時間が夜へとシフトしているなどの結果といえそうです。
こうした傾向は、低年齢のうちから習い事などに通うようになってきたことも拍車をかけているといえます。子どもが家庭にもどってからゆっくりと大人と食事をとるために、夜遅くの方に生活がシフトしてきているといえそうです。
理想的な睡眠時間とは
生物学的に見ると成人の場合には、年齢がすすむにつれて睡眠時間が短くなる傾向はたしかにあります。睡眠時間はいわれているほど長くなくてよいという研究結果があります。
それでは子どもの睡眠時間が短くてかまわないのでしょうか。子どもは家庭では、保護者などの大人と生活をともにしています。
子どもと睡眠不足の影響
はやく寝るように子どもに言ったとしても、おとなが夜ふかし気味ですと、子どもの寝る時間が遅くなりがちなのは明らかです。
とくに低年齢の時期には十分な睡眠時間が確保されることが脳を含めた発育に重要と言われています。思春期でも最低限の睡眠時間を確保することが理想とされています。
成人の睡眠時間は6時間でよい、睡眠時間の目安のようにいわれることもあります。しかし思春期以下の子どもたちにとっては、この基準では睡眠不足といえます。
日ごろから睡眠不足ですと、昼間でもその状態が続きます。学校の授業時間に頭がもうろうとした状態で過ごすことになりかねません。これでは集中して授業をしっかり聞くことがむずかしくなってしまいます。
睡眠不足が原因で学力不振が起こることも十分に考えられます。
睡眠時間を確保するためにすべきこと
いくら明日のための勉強が必要でも、夜12時を過ぎてまで起きていることは、どの子どもたちにとっても望ましくありません。
とくに脳の十分な発達を期待できなくなると言われています。子どもは成人と違って、十分な睡眠時間が確保される権利が保障されるべきと考えられます。それには家族で就寝時間や夜間の過ごし方をいま一度見直してみることが求められるでしょう。
子どもの睡眠時間確保は大人が配慮
なによりも子どもの睡眠時間を確保するためには、保護者の配慮が必要になります。子どもにとって理想的な睡眠時間は乳幼児の方が長くなります。思春期でも7~8時間は確保すべきといわれています。
これを目標に家庭での生活に工夫を加えます。たとえば家事やその他の活動を効率よく済ませて、早く就寝できるようにするなどです。すると子どもたちも早く寝る習慣が身についてきます。
日常の生活習慣ですから、大人が率先して模範を示すべき時がもはや来ているといえます。諸外国と比較して子どもたちの睡眠時間の確保が十分でない状況は、早急に見直すべき時期がすでに来ているといえます。
仕事のあり方や教育のあるべき姿を見直すことが求められています。社会とともに家庭において子供の睡眠時間の確保が果たせるようにすること、子どもの健全な発育のひとつの手段として睡眠時間を確保することに目を向け、推進していきたいものです。
まとめ
脳の発達に違いが 子どもの発育にとっての睡眠不足の影響
日本は短い 大人と子供の睡眠時間
日本人の睡眠時間が短い原因とは
理想的な睡眠時間とは
子どもと睡眠時間
睡眠時間を確保するためにすべきこと
子どもの睡眠時間確保は大人が配慮