「シュタイナー教育」という教育方法をご存じでしょうか?ドイツ発祥のこの教育は、現在の日本の一般的な教育と比べると、異なる点がたくさんあります。賛否両論あるシュタイナー教育ですが、少なからず日本国内にも学校があります。
子どもにとってどう良いのか、どのような学校で、どのような教育内容なのか。今回は シュタイナー の 学校 についてご紹介します。
日本でシュタイナーの学校に通わせるには?
シュタイナー教育とは何か
まず、シュタイナー教育というものが、どのようなものなのかご説明します。シュタイナー教育は、20世紀のはじめに哲学者であるルドルフ・シュタイナーが提唱した教育方法です。本来の名称は「ヴァルドルフ教育」と言いますが、日本ではシュタイナー教育という呼称になっています。
その教育内容は独特なもので、「自由な自己決定」を行うことができる人間になっていく為の補助であり、「一つの芸術」とされています。「芸術」というだけあり、絵画から学ぶ授業があり、芸術的要素の多い教育です。
授業の内容も、一般的な学校のそれとは大きく違い、学力を上げるような内容ではありません。学内のテストで子どもを評価することもありません。
シュタイナーの学校は日本にどれくらいあるのか
日本国内ではヨーロッパやアメリカに比べ数が少ないのが現状です。学校法人立やNPO法人立などの全日制の学校が8校(2010年時点で)のみです。しかし、学校に比べ幼稚園は多く、50園以上あります。
シュタイナー教育では、予防接種はしない、キャラクターものは一切排除、など独自のきまりが沢山あります。しかし、日本では完全に基本の方針そのままというわけでは無い、部分部分に共感し取り入れているような園もあります。
シュタイナーの学校の特徴
シュタイナーの学校では、先述したように、予防接種は受けず、キャラクターものは使用しません。自然食のみを口にし、7歳までは文字数字も禁止です。そしてドイツ語もしくは英語で授業をするところも多いです。
さらに、テレビは一切見せない、という教育方針です。少し極端なようにも見えますが、その学校や園によって取り入れ方が違う為、全てではなくほどほどに取り入れていたり、理念、思想はシュタイナーです、という所も存在します。
シュタイナーの学校の気になる学費
シュタイナーの学校は、日本国内ではNPO法人立、学校法人立に関わらず、現在私学しかない為、どうしても学費が高くなってしまいます。学校によって差はありますが、年間で100万円前後かかる学校もあります。
日本の場合は国公立の学校は授業料の9割以上を国が負担してくれますが、私学はそうはいきません。実は海外では、私学でもそれほど高くない授業料で通える場合があるので、シュタイナーの学校も日本ほど高額にならずに通えることもあります。
よくよく下調べをしてから
シュタイナーの学校については賛否両論あり、実は反対派も少なくありません。徹底的に取り組めるという方もいますが、なかなか難しいという方もいます。
全ての教育方針に従って、完璧にやろうやろうとすると、親も子供もストレスになってしまったり、親のピリピリしたものが子どもに伝わってしまったりすることもあります。
シュタイナー教育や学校についての本が数多く出版されています。そのような本を読んでみたり、実際に通わせた方の体験談などをネットで調べてみたりするなど、シュタイナーの学校についてよく知ることが大切です。
完璧ではなく、学校でも家でもほどほどにシュタイナーを取り入れ、子育てを順調に進めている方もいます。共感できる部分が多い、または興味がある、という方はまずシュタイナーについて良く知ることから始めてみて下さい。
まとめ
日本でシュタイナーの学校に通わせるには?
シュタイナー教育とは何か
シュタイナーの学校は日本にどれくらいあるのか
シュタイナーの学校の特徴
シュタイナー学校の気になる学費
よくよく下調べをしてから