「 シュタイナー 」という言葉は聞いたことがあっても、一体どのような教育なのか分からないという方も少なくありません。
一般的な日本の 教育 とは大きく違いがあり、子どもたちにとって良い取り組みもたくさんされています。しかしその反面、 問題点 も多く指摘されています。どのような問題点があるのか、いくつかご紹介します。
シュタイナー教育にはどんな問題点があるのか
勉強はさせない方針?
シュタイナー教育の中では、子どもの成長は7歳ごとに区切られており、0歳から7歳までの期間は「夢の中」とし、一切勉強の要素は取り入れていません。
一般的な日本の小学校では6歳から勉強が始まるので、ここに大きな差があります。7歳までの時期は、勉強よりも「のんびりと過ごす、遊ぶ」ということに重きを置いています。
7歳以降も小テストはあってもその他のテストは無かったりと勉強以外のことを重要視しています。早期に勉強の要素を入れたり、小さい頃から知育玩具を使用したりすることよりも、幼い頃はもっと自由に自然の中でのんびり過ごして遊ぶことが第一という考え方です。
その教育の中で問題ない子ももちろんいますが、その後、大きくなって日本国内で受験をする時期になって困ることもあります。どちらが正しいとは言えませんが、教育方針によってはシュタイナー教育も選択肢のひとつです。
おもちゃは手作りのものだけ?
いざシュタイナーの幼稚園や学校に通わせ始めると、「大変」、「負担」と感じる親も多いです。何が大変なのかと言うと、禁止事項が多いことが理由です。
例えば、キャラクターものは禁止ですので、子どもが欲しがっても与えず、手作りの手芸のおもちゃなどを渡します。手作りのおもちゃは子どももとても喜ぶし、市販のおもちゃにはない魅力もたくさんあります。そのようなおもちゃで子どもを育てていきたいという方針に共感する方も多いです。
しかし先生に注意された為に持っていたプラスチックのおもちゃを処分したという声もあります。バザーに出品する手作りのおもちゃを作ってもこれではダメと何度も作り直された方もおり、全てではありませんが、なかなか拘りが強い園、学校もあるようです。
口にするものは全て自然素材で
シュタイナー教育では、食べるものは全て、オーガニック、自然素材のものでなければならないとされています。もともと自然志向の方にとってはそれほど難しいことではないかも知れませんが、現在の日本には添加物のない食品を探す方が難しいです。
野菜はともかく、調味料や外食時に口にするものなど、全て自然のものにするのは至難の業です。これを徹底していくのには、親の並々ならぬ努力を必要とします。ほどほどに健康的な食事を、という柔軟な考え方の園や学校であれば、取り組みやすいです。
一般社会に溶け込めなくなる可能性も
全ての出身者に言えること、というわけではありませんが、シュタイナーの卒業生に見られる傾向として、「自分は他の人とは違う教育を受けてきた、特別な人間なのだ」というような気持ちを少なからず持っている方が多いです。
そういった場合、仕事に就いても周囲と馴染めず辞めてしまったり、定職に就いていない方も少なくないです。
学校の中にいた時はそれで良くても、卒業後日本の一般社会に溶け込めなくなってしまう恐れがあるという問題点があります。また、学力や知力が低いことが多く、そのことも定職に就きにくい原因と言えます。
シュタイナーが絶対?
様々な独特の決まりがあるシュタイナー教育。子どもたちにとって良い部分ももちろんありますが、その拘りが強く、少しでも外れる人がいたら鬼の首を取ったように責める、という極端なケースもあります。
また、その他の学校に対して、シュタイナーを絶賛するあまりに、一般的な学校を見下すというケースも少なくありません。自分だけが拘って取り組むのは良いですが、それを周囲に押し付けたり、自分と違う考え方の人を蔑むようなことはあってはならないことです。
そして、親のそのような姿を子どもに見せることも問題です。園、学校によってシュタイナーの取り入れ方が違いますので、もっとシュタイナーの良い部分を上手く取り入れている場所もあります。
シュタイナーは問題点ばかりではなく、子どもにとって良い取り組みもたくさんしています。興味のある方は問題点も知り、熟考してからの入学をお勧めします。
まとめ
シュタイナー教育にはどんな問題点があるのか
勉強はさせない方針?
おもちゃは手作りのものだけ?
口にするものは全て自然素材で
一般社会に溶け込めなくなる可能性も
シュタイナーが絶対?