生後9か月頃の赤ちゃんは病院で「鉄分が不足している」と診断されることがあります。とくに母乳で育てているお母さんの場合に多いです。鉄分が不足すると、ヘモグロビンが減り、酸素が全身に行き届かず鉄分欠乏症貧血となる恐れがあります。
最悪の場合、脳にも影響があると言われており、早急に離乳食に鉄分を取り入れたいところです。赤ちゃんの 鉄分不足 について、また鉄分たっぷりのレシピなどを紹介します。
赤ちゃんの鉄分不足には鉄分たっぷり離乳食!
どうして9か月頃の赤ちゃんは鉄分不足になるのか?
それまで足りていた鉄分が何故急に9か月頃に足りなくなってしまうのか、それは「貯蔵鉄」を利用しているからです。赤ちゃんは元々生まれた時から体内に鉄分を持っています。
その元々持っていた「貯蔵鉄」で9か月くらいまでは十分に鉄分が足りている状態です。これが無くなってくるのがちょうど9か月頃。ここからは離乳食で鉄分を補っていくことになります。
鉄分不足に気が付くには?
鉄分不足は、病院で診断された場合でないと不足しているかどうかがとても分かりにくいです。生後6か月から3歳くらいまでは、親が注意して見ていく必要があります。
症状としては、疲れやすい、運動するとすぐに息が切れる、気力が無い、イライラしている、集中力が無いなどで、判断が難しいです。
子どもは自覚症状がなく、こういうものと思って過ごしがちなので、大人が鉄分不足ではないか?と気にして観察すると良いです。気になることが少しでもあるようなら病院で相談して血液検査をしてもらえば分かります。
身近な食材に意外と鉄分が多く含まれている
「鉄分」と聞くと一番に連想しやすいのが「レバー」です。昔から鉄分を多く含む食材として知られています。しかしレバーは処理もひと手間かかり、毎日口にするような食材でもないのでなかなか取り入れにくいです。
レバー以外にも身近な食材で鉄分を含む食材はあります。例えば、ほうれん草、小松菜、ひじき、納豆、大豆、きな粉などです。これらの食材なら毎日の食事にも取り入れやすいので、意識して鉄分を摂ることができます。
ほうれん草や小松菜が便利!
ほうれん草や小松菜は時期にもよりますが比較的安価で手に入りやすい食材です。これらは大豆と一緒に煮たり、鶏団子の中に細かくして入れたいすることもできます。また、細かくしたものをホットケーキに混ぜて焼くと、一度に沢山の量を摂取することができます。
離乳食の食事でなかなか青菜を食べてくれない赤ちゃんも多く、どうやって食べさせようか・・・と悩むお母さんも多いので、ホットケーキなら食べてくれる可能性が高いです。
きな粉は、ヨーグルトに混ぜたり、マカロニと合わせたりしておやつに出すと食事で不足した鉄分をおやつで摂る、ということもできます。
鉄分たっぷりハンバーグがオススメ
好き嫌いが激しくなかなか離乳食を食べてくれない赤ちゃんでも、ほとんどの子が好きなのが「ハンバーグ」です。ハンバーグなら、色々な食材を細かくして混ぜ込むことができるので、鉄分不足解消もしやすいです。
ハンバーグの中に、ひじき、ほうれん草、豆腐やおから、大豆などを細かくして混ぜれば、それだけで鉄分たっぷりの一品になります。ハンバーグは冷凍保存が可能なので、たくさん作って冷凍。時々出すようにすれば定期的に鉄分を摂ることが可能です。
ハンバーグのひき肉は、自分でこま切れや薄切りの肉を購入し挽く方が赤ちゃんにはオススメです。ハンバーグだと、何を入れてもだいたい味が分からなくなるので、苦手なものも食べてくれるかも知れません。
とはいえ、鉄分は体内に蓄積していくので、摂りすぎもよくありません。なんでも極端に摂りすぎ、摂らなさすぎは良くないので適量を摂らせてあげるようにすると良いです。
まとめ
赤ちゃんの鉄分不足には鉄分たっぷり離乳食!
どうして9か月頃の赤ちゃんは鉄分不足になるのか?
鉄分不足に気が付くには?
身近な食材に意外と多く鉄分が含まれている
ほうれん草や小松菜が便利!
鉄分たっぷりハンバーグがオススメ