児童養護施設 での ボランティア にはどのような厳しさがあるのでしょうか。近年さまざまな理由から子育てができず児童養護施設に預けられる子供たちが増えています。
施設スタッフは児童たちと一緒に生活している方も多い上にとても神経も使い仕事量の多さから常に多くの人出を必要とします。
今回は、児童養護施設でのボランティアを紹介します。
児童養護施設でのボランティアを要する厳しい現場状況とは(前編)
児童養護施設とは?
厚生労働省では児童養護施設は、原則的に18歳になるまでの児童で保護者がいないまたは保護者に監護させることが適当でない児童に対し、安定した生活環境を整えるとともに生活指導、学習指導、家庭環境の調整などをおこないつつ養育をおこない、児童の心身の健やかな成長とその自立を支援する機能をもつものと定義づけています。
平成25年度2月調査において、全国の児童養護施設への入所児童数は29,979人となっています。入所時の平均年齢は6.2歳で、平均在所期間は4.9年となっています。
児童養護施設でボランティアを受け付けてくれる窓口は?
社会福祉協議会は社会福祉活動を推進することを目的としていて社会福祉法に基づいて設置された民間団体です。社会福祉協議会の福祉人材センターでは福祉の仕事に関する求人・求職情報の提供などさまざまな事業を行っています。
ボランティアセンターではボランティア活動に関する相談や活動先の紹介、また小中高校における福祉教育の支援など、地域の福祉活動の拠点としての役割を果たしています。
児童養護施設は家庭に問題を抱えている児童が少なくないため、顔見知りを避けたり個人情報の漏えいを避けるために入所児童と同じ地域に住居があったり年齢の近い人に対してはボランティア採用を拒否する傾向にあります。
それだけ施設スタッフの採用には神経を使うということなのです。そのため児童養護施設でのボランティア活動を検討している人は、個別に施設を直接訪問するのではなく社会福祉協議会をとおして情報を得ることをお勧めします。
児童養護施設の入所理由とは?
児童養護施設の仕事に給与が発生する場合は、社会福祉法や児童福祉法など福祉の法令に基づいた活動が必要となります。しかし近年、児童養護施設に入所している子供たちが預けられた理由はとても多種多様になっていて子供たちの支援活動は容易なものではありません。
児童養護施設に入所する59.5%に被虐待経験があって、その中でも育児放棄や育児怠慢、監護放棄にあたるネグレクトが68.5%を占めています。
また入所児童の中には心身の状態に障害などがあるとされている児童が28.5%もいるとされていて、非行的な問題行動や学力などに問題を抱えて養育困難とされた児童も多く含まれています。
このように入所した児童は心に傷を抱えた状態で預けられることがほとんどのため、施設スタッフにとっても入所後の児童のケアはとても難しいものなのです。
⇒ 後編へ続く
まとめ
児童養護施設でのボランティアを要する厳しい現場状況とは(前編)
児童養護施設とは?
児童養護施設でボランティアを受け付けてくれる窓口は?
児童養護施設の入所理由とは?