一年を通して手に入りやすく、比較的安価で身近な野菜、大根。栄養価も高いので、小さい赤ちゃんの離乳食にも取り入れたい食材です。大根だけでも様々な離乳食レシピがあるので、レパートリーも広がります。
大根はどこを切っても同じように見えて、実は赤ちゃんが食べやすい部位があり、食べやすい調理法もあります。そんな 離乳食 で活躍する 大根 についてご紹介します。
栄養たっぷりの大根を離乳食に!
栄養価の高い大根は離乳食向きの食材
果物などに多く含まれているイメージのビタミンCですが、実は大根にも多く含まれています。ビタミンCは風邪の予防にも効果的ですので、小さい赤ちゃんには是非摂らせたい栄養素です。
また、葉の部分は鉄分も多く含んでおり、離乳食の中期~後期くらいの時期には鉄分が不足することがよくあるので、この時期にはより多く食べさせてあげると良いです。大根には胃や腸を整える効果もあり、お腹の調子が悪い時などにも活躍します。
とくに葉の部分に栄養が多く含まれているので、購入する際に葉が付いているものがあれば、できるだけそちらを選んでください。
大根は部位によって甘さが違う?
大根は葉に近ければ近い程、甘さが増します。葉に近い部分が甘さが強く固め、真ん中が甘くて柔らかめ、下の部分は辛くて繊維が多いです。離乳食に適しているのは真ん中の部分で、赤ちゃんも辛みも少なく食べやすいです。
よくスーパーなどで半分にカットされたものが販売されていますが、その場合は葉に近い方の半分を購入すると良いです。大根には、側面にへこみのような部分が並んでありますが、そのへこみが真っ直ぐ並んでいるものがストレスがあまりかかっておらず、味の良い良い大根です。
カルシウムが15倍、なんと鉄分は32倍になる調理法とは
大根をそのまま食べるのも、もちろん栄養価が高くオススメなのですが、実は切干大根にすると、さらに栄養価がぐんと上がります。切干大根は大根をカットし、天日干ししたもの。カルシウムは15倍、鉄分は32倍と元々の大根を大きく上回る栄養価の高さです。
しかも、使いたい分だけ水で戻して使えて賞味期限も長いです。これだけいい点があるなら、使わないのはもったいないです。切干大根は後期くらいから取り入れてみると良いです。
大根は手づかみ食べにも活用できる
中期から後期くらいの時期に入ると、手づかみ食べをさせると良いとされています。しかし、手づかみ食べのレシピはどんなものがいいのか、頭を悩ませるお母さんも多いです。大根は一見手づかみ食べとは無縁のように見えますが、とても良いレシピがあります。
それが「大根もち」です。中華料理店などで見かけることの多い大根もち。大根を擦りおろして小麦粉を混ぜ、フライパンで焼くという決して難しくない料理です。
人は色々な味付けをしたり、お好みの調味料をかけて食べ、赤ちゃんはそのままを食べさせてあげれば大人と子ども両方のおかずになります。中にほうれん草や、ニンジンなどを細かくしたり、しらす干しを混ぜたりすると味も良くなり栄養価も上がるのでオススメです。
大根には薬膳の効果も?
実は大根は、古くから薬膳の効果があるとされています。大根をはちみつで漬けたものを食べると咳止めに効果があると言われており、自然療法として知られています。
また、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんはそれまで液体しか口にしたことがない状態から固形物を口にするようになっていくので、大根に多く含まれる消化酵素が赤ちゃんの腸を整え守ってくれます。赤ちゃんにとって良い点が沢山ある大根を、是非離乳食に取り入れたいものです。
尚、大根を保存する時は、葉の部分があるとどんどん葉に栄養を取られてしまうので、購入したら葉の部分はすぐに切り落として鮮度を保つようにして下さい。
まとめ
栄養たっぷりの大根を離乳食に!
栄養価の高い大根は離乳食向きの食材
大根は部位によって甘さが違う?
カルシウムが15倍、鉄分がなんと32倍になる調理法とは
大根は手づかみ食べにも活用できる
大根には薬膳の効果も?