睡眠時間 は6 時間 程度で問題はないとの説があります。しかし、最近の研究では7時間から7時間半が最も適切であることがわかっているようです。
仕事や家事、子育てにおわれ、睡眠不足が慢性化している現在の日本ですが、今回は、睡眠不足がもたらす悪影響をみていきます。
睡眠時間が6時間以下の人は注意!睡眠不足による悪影響
精神的に不安定になる
睡眠不足がつづくと、不安や緊張にたいして脳が非常に敏感となり、精神が不安定になります。常に不安定な状態ですから、ストレスがたまりやすくもなっているのです。そして些細なことでもイライラし、切れやすくなってしまうようです。
ほかにも、気持ちが落ち込みやすくなり、睡眠不足によって異常にテンションが高いといった症状があらわれます。それらが続くと余計に睡眠がとれなくなってしまい、余計に精神が不安定になるなど、悪循環におちいるケースが少なくありません。
集中力の低下
睡眠不足になると、集中力が低下していることに気づきます。しかし、低下していることに本人が気づいていない場合も非常に多いのです。
「本人が大丈夫と思っている」。この自覚のなさ自体、すでに集中力の低下により正常な判断ができていないことが明白といえるでしょう。本人の自覚がある、ないは関係ありません。睡眠時間が6時間以下は、集中力が低下していることが事実なのです。
作業能力、学習能力の低下
上の項で集中力について説明しましたが、集中力が低下することにより、作業能力や学習能力の低下もまねいてしまいます。
脳は、睡眠中に記憶を整理することで記憶を定着させる働きがあるのです。ですから、一夜漬けの作業やテストのために睡眠をけずることは、非常にこうりつが悪いと言わざるをえません。
腸内環境の悪化
睡眠不足がつづいた場合、自律神経がみだれてしまいます。自律神経がみだれると胃と腸の働きが悪くなり、結果として便秘と下痢をくりかえすようになるのです。
特に便秘については女性にとって大きな問題につながります。便秘になると、肌荒れやニキビといった、美容に対して悪影響をあたえることになってしまうのです。
睡眠不足は子供に大きな悪影響となる
近年、スマートフォン、パソコンの普及に比例するように子供の学力低下が取りあげられています。ほかにも、落ち着きがなく感情が不安定でキレやすい子供が増えているようです。その影には、睡眠不足が非常に影響しています。
最近では、睡眠不足と発達障害の子供におおきく関係している可能性があるともいわれ、睡眠不足が子供にあたえる悪影響は計りしれません。
吐き気
睡眠不足になると、よく吐き気をともなう場合があります。これは、疲れが限界にたまっているという体が危険信号を出している状態です。
睡眠不足になると疲れや老廃物が体内にたまり、これに対して体は、吐くことにより疲れからのがれようとします。
最適な睡眠時間は?
睡眠は浅い眠り状態の「レム睡眠」、深い眠り状態の「ノンレム睡眠」の2つから成り立っています。「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」は、起きるまでに交互で90分ごとにくりかえしており、「レム睡眠」の状態で起きることにより、疲れを感じることがないようです。
ですから、最適な睡眠時間は、90分の倍数(たとえば7時間半)であるといえます。もちろん時間が大切なことは言うまでもありませんが、時間だけではなく、「睡眠の質」にも目を向けるべきです。
寝るまえのスマートフォン、パソコン操作はできるだけ控えることを心がけましょう。ほかにも、寝る前の喫煙やアルコール摂取も睡眠の質を大きく低下させる原因となります。ですからこれらも控えたほうがよいでしょう。できることから「習慣化」するべきです。
睡眠は、生きていくために欠かせないものであり、生活の質に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。今一度、見直すべきではないでしょうか。
まとめ
睡眠時間が6時間以下の人は注意!睡眠不足による悪影響
精神的に不安定になる
集中力の低下
作業能力、学習能力の低下
腸内環境の悪化
睡眠不足は子供に大きな悪影響となる
吐き気
最適な睡眠時間は?